以前に増して、実用書をたくさん読みます。
人生後半戦の可能性を狭めるような刷り込みを、未知の分野の新しい情報にアップデートするのです。
数ある中からマッチングの良い本、求める知識に出会える本に巡り会うために、いつしかスクリーニングをするようになりました。
本屋や図書館に行っては、人気本コーナーや新刊コーナーとともに、ランダムに各ジャンルのコーナーを周り、興味のある実用書を10冊ほど手に取ります。
あとはルーチンワークのようにスクリーニングを始めます。
著者
巻末の「著者」紹介で、社会的な立ち位置や取り組み・実績などを拝見します。
実用書を読む目的は専門書とは違い、その分野についてバランスよく、まんべんなく情報を吸収することなので、偏りすぎた考え方や思想は避けたいものです。
発行
同じく巻末の発行時期と何版目かを確認します。
ジャンルによってはあまり古い情報は役に立ちませんし、場合によっては版を重ねるごとに情報が更新されているかも確認できます。
はじめに
文学小説はいきなり難解な一文で始まることもよくありますが、実用書ならほとんど「はじめに」というプロローグがあります。筆者の思いと伝えたいことの背景やあらましを簡単に説明してくれるので、直感を刺激してくれるかを判断するにはいい材料です。
目次
つたない経験上、「目次」を読んであらましを読んだ気にさせられてしまうような本は、読み進めてもそれ以上のものが頭に入ってこないことが多いようです。
逆に「目次」を読み進めていくうちに、それってどういうことだろうと興味や疑問が沸けば、早速そのページを読んで見ます。なるほどと感心できるようなら、たいていの場合、その本はとても興味深く、楽しく読み進められます。
字の大きさと、文字の量
商業的な意図もたくさん含まれているんでしょうが、
字の大きい本はより早く、走り読みし、
文字の量が多い本はより丁寧に、じっくりと読むようにしています。
そのほうが著者の意図を汲めているような気がするからです。
図解・データ・画像の量
実用書の場合、文字以外の情報量は多い程良いと考えます。
プレゼンテーションと同じで、文字以外の情報は文字の何倍もの情報を含んでいますし、脳に効率よく吸収されます。
稀にページ数を稼いでいるだけかと思われるものや、数字に凝り固まっているものなどがありますが、除外すれば良いだけです。
そのためのスクリーニングです。
効果
およそスクリーニングを初めて以来、読書の効率は格段に上がったと自覚しています。
自分なりに有益な読書と確信して読み始めるので、読むスピードが早くなりますし、集中力が途切れず、理解や吸収が高まります。
意外な効果は、スクリーニングに漏れた本からつまんだ情報です。
スクリーニングの結果読んだ本の行間を埋める予備知識となってくれるのです。
もともと一度読み出した本は最後まで読まないと気が済まない性格でしたが、スクリーニングをすることで、ある分野に関する知識を数冊からポイントだけかいつまむというイメージで読書ができるようになりました。
注意点
スクリーニングを続けていくうちに、気づかぬうちに自分の嗜好に集約されてしまいます。
同じ傾向に偏ると、当然吸収した知識もアウトプットも偏ります。
スクリーニングをする目的が、好きな本を読むためではないということを、わきまえることが大事です。
私見をだらだらと書き連ねましたが、いまは農起業の本を読みあさっています。
頭でっかちに人にウンチクをたれないようにだけは、気をつけたいものです。
あらゆるインプットは行動のために。
そのうち週末の農業体験にでも申し込んでみましょう。
理想郷を夢見る、セミリタイア 。。。