おろしたての「naomi」に乗って、ゴールデンウィークの市内をツレとぶらり。
上賀茂あたりでお昼にしようと近所を検索していると、上賀茂神社脇にちょこっと行列のお店がありました。
暖簾の「さば煮」の文字にひかれて並んでみることに。
鯖寿司が売りのお店なら京都を北に行くにつれ、多く見かけますが、「さば煮」を看板にするお店は初めてお目にかかります。
上賀茂神社あたりでインバウンド観光客が行列に混じっていないことも、何かを期待させます。
十数人の待ち客でしたが、席数も少ないようで、何だかんだ小一時間待った末に入店。
途中暖簾を下げられたので、何とかギリギリだったようです。入れ替えにかけられた札には「明日11:00開店、本日売り切れのため営業終了」と書かれています。営業はお昼だけのようです。
中央の通路を挟んで左右の壁に向かってカウンター席がおよそ15席くらいでしょうか。いかにも京都らしい素っ気ない女将が淡々と接客をしています。
壁面にはこちらも味気ない新聞の切り抜きと、店主と芸能人の記念写真。
お品書きは、写真を切り抜いてメモ書きに貼ったものに、サインペンで書き上げたものをカラーコピーしているようです。
さば定食 700円
チキンカツ定食 600円
おすすめ定食 750円 (さば煮、チキンカツ、コロッケ、玉子焼き)
さば煮お持ち帰り 550円
といった感じです。
これ以上もこれ以下もないといった引き算が半端ない。。。
迷わず「おすすめ定食」を注文。
ここまでくれば予想通り、食器も盛り付けも必要最低限、いざ食せば商品価値は最大限!
付録「京都の地元客に愛される食堂に見る成功法則」
- 余計な投資(設備、販売ツール、販売促進など)はしない
- 必要以上の接客サービスをしない
- 什器や食器で商品価値をごまかさない
- 必要最低限の品揃え
- ブルー・オーシャン戦略(あえてさば煮をキラーコンテンツにする)
- 提供者・消費者双方納得の値付け
- 予定数を販売したら無駄に営業しない(人件費効率の最大化)
- 客に長居させない
- 注文されたらお待たせしない
- 「おいしい商品」を提供する
コンサルでもやってみようかしら。。。