セミリタイア生活に入るまでは定期的に関東と関西を往復していました。
もちろん仕事なので、新幹線を利用します。
会社を辞めてからは、時間の自由もあり、むしろ関東へ出向く機会が増えました。
節約と好奇心もあって、もっぱら長距離バスを利用しています。
しばらくは夜行を利用していましたが、流石にバスで寝るのはこの年には応えます。
よくよく考えれば時間の自由もあり、実家に寝泊まりするのであれば車中泊にこだわって宿泊費を節約することもなく、近頃は便さえあれば昼行便を利用することにしています。
京都→東京間で8時間くらいが平均的な運行時間です。読書をしたり、一区切り何かのテーマで勉強やアウトプットを練るのには丁度いい時間です。座席に拘束されているので気が散ることもありません。飽きたり、疲れれば寝てしまえば良いのです。
それに何と言っても昼行便の御利益は「富士山」が拝めることです。
好天に恵まれれば、色々な方向からゆっくりと楽しむことができます。
仕事で往復していた頃は気にとめていませんでしたが、気持ちに余裕ができたのか、それとも年をとって感傷的なだけなのか。
休憩でサービスエリアに止まるたびにジャンクフードの行列に並んでは、予定の発車時刻に遅れて乗り込む、少々やんちゃな何処ぞの国の若者たちも、霊峰を前に洗われた表情で感慨深げにつぶやいていました。
「OH〜! Mt. Fuji!」